自己破産にまつわる誤解

21世紀の現代においても自己破産は誤解されているケースが多い。

戸籍に記載されるとか、解雇されるとか、周囲の人間に知られて蔑まれながら暮らすことになる、とか。

そもそも破産とは何かがわかっていない人も多い。

破産とは返済不能に陥った人の財産を換金して債権者に分配することだ。

破産申立てをすると弁護士が管財人に指名され、その管財人が財産を全部調べ上げ、売っぱらって分配する。

管財人はその売上の中から報酬をもらう。

分配が完了すると管財人は破産の廃止(終了)を宣言する。

ただ、自己破産申立て者の9割は管財人の報酬分の財産さえ持っていないため、破産申立てと同時に終了が宣言される。

これが同時廃止というやつだ。

以上が破産だが、破産が終わった段階では借金は帳消しにはなっていない。

帳消しになるのは破産の後に免責を許可された時だ。

つまり、自己破産を選ぶ時は免責の許可が確実に得られそうな見込みがないといけない。

たとえば借りた金の大半をギャンブルにつぎこんだ奴は免責は得られない。

破産申立てから免責までの所要時間は、同時廃止の場合で3カ月くらいだ。

さて、ひとたび免責を得られたら、借金は帳消しで、その後の稼ぎは全部自分のものになる。

移動・旅行の制限も、職業制限も、郵便物を管財人に全部チェックされることももうない。

あとは白紙の自由な人生が待っている。

10年くらい借金は受け付けてもらえないし、クレジットカードも作れない。

でも、ほかには特に障害になることはない。

自己破産したら人生はどうなるのか?を正確に知っておくのはよいことだと思う。

ほかに選択肢がなくなったら、死ではなく自己破産を選び、ゼロから新しい人生をやり直すのだ。